2013年11月7日木曜日

遠心補助心臓二機による全置換型人工心臓実験

 全置換型人工心臓の開発は、現在、世界中で事実上停滞しており、回転式ポンプで真面目に全置換型人工心臓をつくろうとしているのは、東北大、東大の他、クリーブランドクリニックくらいです。
 これは、EvaHeartなどのような、遠心ポンプ式の植え込み型補助人工心臓が製品化、市販化され、日本では、世界で初めて、国民皆保険制度の下で保険収載されているので、左心不全だけであれば、片心のみの補助人工心臓で、患者が救命できるので、マーケットの理論で言えば、患者数が限られる完全置換型の人工心臓の開発動機が萎縮して行ってしまった点もあります。
 それでも、左心補助も右心補助も不可欠な最重症の心不全患者は存在するので、その救命が急務になっています。
 東北大学では、SunMedical社との共同研究で、EvaHeartを二台埋め込むことで、実質的に完全置換型の埋め込み型人工心臓を実現してしまおうと、実験を重ねています

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24110062
 
  現在の、片心のみの補助人工心臓では救命できない最重症の心不全を持つ患者さんの福音になることが期待されます

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